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今からさかのぼる事…昭和60年代のバブル期、藤屋食品もバブルの渦中にいました。大量生産、大量消費、低価格競争の流れの中で工場を建て替え24時間フル稼働。お得意様はスーパーマーケットへの卸業者のさら下請け。取引基準はもちろん価格。味は二の次、より安く、よりたくさん豆腐を効率よく作るため、日々努力をしていました。
そして迎えたバブル崩壊。小さな町工場の豆腐屋にも大きな被害をもたらしました。取引先は次々と倒産、取引停止…。大量生産のために増設した機械は半分も稼働しない状態。作っている豆腐は味の薄い「豆腐」とは名ばかりの白い四角い食べ物…。何かが、何かが違う…。
そんな時でした、あるお客様からこんなことを聞かれました…「藤屋さんでは、国産の手づくり豆腐は作れないの?」まさに、天からおりてきた一筋のくもの糸!
『これだ!これが豆腐職人として本当にやりたかったことだったんだ!!』
ここから、本物の豆腐作りに向けて闘いの日々が始まりました。休日返上で美味しいと言われている全国各地の豆腐屋をめぐり、同時に日本全国の大豆の中から「藤屋の味」がだせる大豆を厳選。豆腐を固めるにがりは伊豆大島産のものを取り寄せました。そして、なによりもこだわったのは、選んだ大豆の味を引き出す造り方。二代目が若くして急逝したため、創業当時の味をだすのは三代目の記憶だけが頼り。また、同時に今、好まれている味の豆腐の開発と、やることは山積み。豆腐は1秒、1グラム、1度の差で味が大きく変わります。当然ながら失敗の連続…。しかし諦めなかったのは「美味しい豆腐をつくりたい!」という豆腐職人の誇りでした。
そしてついに平成13年7月1日に豆腐製造直売所『越生こだわりとうふ「藤屋」』が誕生しました。開店当初は、現在お客様のお休み処として利用していただいている、ほんの2坪ほどの小さなお店でした。しかしこの場所で、今まで味わったことのない、たくさんの感動をいただきました。「藤屋さんの豆腐は美味しいね。また寄らせてもらいますよ」、「この生揚げを食べるために、ここまでくるんだよ」など、お客様からいただく声と笑顔にどれだけ元気づけられたことか…。卸売販売だけをしていたら、一生出遭えなかった言葉です。
現在は4代目に代も替わりました。3代目から豆腐作りを一から学び、昔ながらの豆腐作りを守りながらも新しい豆腐の開発にも日々積極的に取り組んでいます。創業当初の業と味を守りつつ、新しい豆腐の可能性を追求し続けること。まだまだ豆腐職人暦10年と未熟ではありますが、豆腐造りにかける情熱が私の誇りです。越生にきたら『越生こだわりとうふ「藤屋」』に足を運んでいただき、藤屋4代目の造る豆腐を食べていただきたいと思っております。
なんで豆腐を使ったお菓子は美味しくないんだろう…。これが、藤屋の豆腐スイーツの始まりでした。豆腐を使ったお土産物のお菓子というと「珍しいもの」「ヘルシーなもの」というイメージの後に必ずといっていいほど「…でも、もう一度食べたいとは思わないよね…」越生こだわりとうふ「藤屋」をオープンするに向けて3代目夫婦が作りたかったもの、それが「もう一度食べたいと思う豆腐のお菓子」豆腐のことを知り尽くした豆腐職人夫婦だからこそが作ることができた、不動の人気No1スイーツが「お豆腐のレアチーズケーキ」店舗では季節ごとに商品を入れ替え、常時10種類以上の豆腐系スイーツが並びます。試食もできますよ♪
開店当初店舗だった2坪のスペースは、靴を脱いであがるお休み処になっています。椅子ではないので、小さなお子様と一緒でも安心。お休み処の裏にあるお客様用トイレは洋式でオムツ替えシートも備え付けてあります。サイクリストの方には外のテーブル席が便利です。
■ 藤屋わーくしょっぷ「えん」:講師をよんで少人数で和気合いあい♪
・夏休みの貯金箱作り教室
・ 笑い文字講座
・ 藤屋クラフト市(サンドブラスト、畳工芸、木工、水引工芸など)
■ 出張販売(にじます炭火焼、深谷もやし量り売り、オリーブオイル試飲)
■ 田園のレストランへようこそ(仕事の誇り~伝承~継承へ)
■ 豆腐スイーツブッフェ
■ 外部イベント出店
・越生町:さくら祭り、おっぺ川灯籠流し、黒山三滝ライトアップ、 山口農園感謝祭
・毛呂山町:毛呂山げんき市
・小川町:埼玉伝統工芸会館
・日高市:高麗フェス、サイボクハム
・川越市:にぎわいマルシェ
・熊谷市:妻沼てづくり市
・さいたま市:バイクロア、さいたまビジネスフェア
・蕨市:セレクトショップ&you、サマーパークフェスタ
・鴻巣市:おおとり祭り
※出店イベント、随時受付中
なんで豆腐屋なのに雑貨を売ってるの?初めて藤屋に来るお客様によく聞かれます。ある時、お客様から「2人暮らしのご家庭に5000円くらいのお礼を贈りたいんだけど」というご相談をうけました。賞味期限の短い藤屋の商品だけではお受けすることができないご要望でした。そこで、賞味期限のないものを置けばそんなご要望に応えられるかもしれない!と思って雑貨を販売し始めました。今では、人とのありがたいご縁で近隣では藤屋でしか買えないものばかりが置いてあります。越生の梅の枝から染色した布で作った「梅彩シリーズ」は作家さんとコラボした、藤屋のオリジナルの和雑貨です。お豆腐以外でも楽しめるお店ですよ♪